JUST GIVE IT A SHOT - 瀧口浩平の雑記

瀧口浩平の雑記です。

2008年05月07日

NIN , free download

ビルボードのニュースで、高校生の時好きだったNine Inch Nailsが長年のファンへの感謝の一つとして、新アルバム「the slip」の完全フリーダウンロードを実施していることを知りました。ロスレス圧縮の音源もダウンロード出来ます。ロスレス圧縮で取り込むと、iPodに入れる時など、入る曲が10分の1程度になってしまいますが、音質が全く違います。コストや利便性も重要ですが、それらのみを追求して音質を重視しないのは美味しいものを食べようとしないのと同じくらい寂しいことです。

ところで、このアルバムもCreative Commonsライセンスでリリースされているようです。Creative Commonsライセンスって知ってますか?映像編集用のフリー音源を捜したりするとすぐこの言葉が見つかるんですが、要は制作と同時に自動的に発生する著作権の利用範囲を制作者側が設定出来るというようなものです。

CCライセンスのようなものが出来たことで、著作権を無意味に主張しなくてもいいようになり、クリエイターが他の人にソースを提供することが出来る様になりました。そのお陰で0から1を生み出すことが得意な人、1から9に育てる・構成するのが得意な人、9から10に近い所まで磨き上げるのが得意な人などが、手軽に色々と試すことが出来るようになります。こういう仕組みがなかった時代は、ある役割としての能力を育てようという場合、0から1を生み出せる人以外は、限られた出会いから御願いをしたり就職するかなんかして、自分の成長機会を作り出すしかなかったわけだと思います。

今後生まれてくる僕たちよりも若い人は自然と、どんどん恵まれている環境が得られます。だからこそ、より自分で情報を取得し、自分のモチベーションを管理し、自分の行動を自分自身で決めなくてはいけない時代になるのだと思います。人は自立することでこそ、個として名誉ある振る舞いが出来るので個人的には好ましく思いますが、急に自立せざるを得ない環境を押し付けられるのは中々適応するのが難しそうです。感情的な部分でも受容れたくない人達もいるでしょう。

なので、時代が進むと同時に、それを受容れない人達は、依存関係を強め、人に自分達のスタイルを押し付け、今よりももっともっと不透明な感じの社会構造も出来るでしょう。極端な二つの社会通念。テクノロジー進化が進みすぎる社会で、どちらが適者生存か。

と、こんな一側面を見ても、もはやグローバル化というのは概念ではなく個々の生活自体に影響を与えるものだということに気付かされます。そんな未来に対して、日本は準備できているんでしょうか。むしろ準備できている国はあるんでしょうか。

考えていることを過不足なく書けているという感じが全くしませんが、要は思っているよりも今の社会が変わるのは早いかも知れないということです。なのでJUST GIVE IT A SHOT。とりあえずダウンロードしてみたほうがいいかも知れません。

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<瀧口浩平 / Kohei Takiguchi>
ゲマインシャフト株式会社 代表取締役
株式会社マロバス クリエイティブディレクター
2002年、米国法人マーケティング・ブランディング会社ゲマインシャフト社を設立。化粧品メーカーやアクセサリーブランド、鉄道会社、食品メーカー、飲料メーカー、スポーツメーカー、アクセサリーブランドなどの様々な業界で日韓米にてブランディングプロジェクトに参加。2007年ウェブと映像の企画制作会社マロバスを設立。
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